コンセント型EV充電器とは?
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EV充電器の普通充電器には、「コンセント型」と「ケーブル一体型」の2種類があります。「コンセント型」は車載充電ケーブルを使って充電を行う充電器です。「ケーブル一体型」は車載充電ケーブルは使わずに、充電器本体についている充電ケーブルを使って充電を行う充電器です。
戸建住宅にEV充電器を設置する場合は「コンセント型」が使われます。施設や集合住宅にEV充電器を設置する場合は「コンセント型」「ケーブル一体型」のどちらも使われます。
この記事では、施設や集合住宅を対象とした「コンセント型」EV充電器について解説します。
コンセント型EV充電器の特徴
コンセント型のEV充電器は、建物の壁面に設置をするタイプと、スタンド型のタイプがあります。どちらも車載充電ケーブルを使用して充電を行います。
狭い駐車場などで十分なスペースがなくても設置が可能で、設置費用もEV充電器の中では数万円〜数十万円と安価なため、導入のしやすさが魅力です。
コンセント型のEV充電器は、自宅やオフィス(またはホテルなどの滞在先)に戻った際に充電を開始しておき、翌日車に乗る時までに充電が完了している、という使い方をします。出力は1.6kW〜3kWと低いため充電時間はかかりますが、その日に走行したぶんの充電は翌日までに完了します。
施設や集合住宅にコンセント型EV充電器を導入する場合
施設や集合住宅に、コンセント型EV充電器の導入をお考えの方もいるでしょう。
設置スペースをとらず、導入コストが低く、工事も比較的簡単なため、コンセント型EV充電器は集合住宅や施設への導入がしやすいです。
導入時に考慮すべき注意点として、コンセント型EV充電器は充電管理システムや課金システムを備えていないため、誰がどのくらい利用したのかを把握できない、個別に費用を請求しにくいという点があげられます。また、盗難防止対策として鍵をかけるなどの運用が必要な場合があります。
個別に精算を行いたい場合や、利用状況を管理したい場合、鍵の受け渡しなど管理者の手間を省きたい場合などは、ケーブル一体型のEV充電器が好まれます。
【コンセント型EV充電器とケーブル一体型のEV充電器の違い】
充電の種類 |
普通充電器(コンセント型) |
普通充電器(ケーブル一体型) |
出力 |
1.6kW~3kW |
3kW~6kW |
充電時間 |
1.6kW:37.5時間 |
3kW:20時間 |
本体価格 |
3000円〜 | 70万円程度 |
設置工事費 |
数万円〜数十万円 | 130万円程度 |
使用電源 |
単相交流100 or 200V | 単相交流200V |
課金・充電管理システム |
なし | あり |
コンセント型EV充電器の設置には補助金の利用が可能
コンセント型EV充電器を設置する際、条件を満たせば国や自治体が拠出しているCEV補助金が利用できます。国の補助金では、本体費用の最大50%、工事費用の最大100%が補助されます。
自治体の補助金は、自治体ごとに適応条件や補助額が異なるため確認が必要です。東京都の場合は、「充電設備普及促進事業」「戸建住宅向け充電設備導入促進事業」といった補助を受けることが可能です。
補助金は申請期間や予算額が決まっているため、補助金を利用してEV充電器の導入を希望する場合は、早めの申請がおすすめです。
国の補助金について詳しく知りたい方はこちら
まとめ
コンセント型のEV充電器は、省スペースに設置が可能で導入コストも低いことから、導入のしやすさが魅力です。設置を検討されている方は、補助金が使える今のうちの導入がおすすめです。
充電器を設置したいが手間をかけたくない、施設にあった充電器を知りたい、設置スペースがあまりないけれど課金・充電管理システムを備えた充電器を設置したい、などの相談・ご要望はエネチェンジへお気軽にお問い合わせください。