BMW iXはiシリーズのフラグシップモデル。航続距離からグレードの違いや補助金まで解説
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BMW iXは「X5」を超える広々とした車内のEV(電気自動車)です。
日本では2035年にガソリン車、ディーゼル車の新車販売がなくなることから、EVへ乗り換える方が増えてきました。そこで、今乗っているガソリン車からBMWのEVを検討している人もいるのではないでしょうか?
「BMW iX の航続距離やグレードの違いを知りたい」
「BMW iXってどんな車なの?」
という疑問にこの記事でお答えします。BMW iXの購入を考えている方は参考にしてみてください。
BMW iXはエレガンスな先見性を象徴するフラッグシップモデル
BMW iXは、BMW初の4輪駆動のSAVタイプのEV(電気自動車)です。
※SAVとは、BMWが独自に商標登録をした名称で一般的なSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)と同じです。
BMW iXは、BMW 初のSAV「X5」を超える広々とした車内や、スポーティな外観が魅力の「X6」のようなダイナミックなルーフ・ライン。そして、ダイナミックなボディの「X7」に引けをとらないワイドなホイールを使用した、エレガンスなBMWの「i」シリーズを象徴するフラッグシップモデルです。
EVはガソリン車とは異なり、ガソリンエンジンを搭載しておらず、モーターで駆動します。エンジンと比べ振動や騒音が軽減されるほか、加速がガソリン車よりもスムーズにできることも特徴の一つです。BMWはバージョンがアップされると、スマホと同じように買い替えせずにソフトウェア性能の更新ができるのも大きな魅力です。
BMW iXの航続距離は?
BMW iX は大型リチウムイオンバッテリーを搭載し、ガソリン車とも遜色のない長距離走行が可能です。
BMW iXのグレードごとの航続距離は以下になります。
東京駅から名古屋駅までの距離が約391kmほどのため、BMW iXのすべてのグレードで、優れた航続距離を発揮します。
EVの最大のメリットはガソリンスタンドにわざわざ行かなくても自宅で充電ができることです。基本は家で充電し、目的地である商業施設や宿泊施設などで継ぎ足し充電をすれば、街乗りや旅行にも十分です。
充電の感覚としてはスマートフォンのように、夜に自宅で充電し、充電が少し減った場合に外で継ぎ足して充電するといった使い方ができます。
BMW iXの魅力3選
BMW iXの最大の魅力は、こだわり抜いたインテリア素材を使用した広々とした室内空間です。
BMW iXの魅力を以下3つご紹介します。
- 魅力①こだわり抜いたデザインとリビングルームのような車室
- 魅力②ドライバーのことを考えた装備が盛りだくさん
- 魅力③最大150kWの急速充電に対応
魅力①こだわり抜いたデザインとリビングルームのような車室
BMW iXは充電時間にも車内にいたくなるほど心地よい空間を作り出します。
「2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー」において、秀でた内外装デザインを持つクルマである「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」も受賞しているほど、こだわりが光る車です。
BMW iXの車内はゆとりある広さになっており、ダッシュボードやドアパネルは柔らかいレザーを使用しています。
高めのシートポジションや後席は両端が湾曲しソファーのようになっており、まるで家のリビングルームにいるかのような空間です。運転の心地よさや車内での過ごしやすさが追求されています。
また、サンルーフには調光機能付液晶を組み込んだBMW史上最大サイズのスカイ・ラウンジ・パノラマ・ガラス・サンルーフがあり、スイッチひとつで、ガラスを透明にもスモークがかった不透明にも一瞬で設定することができます。
サンルーフを透明にすれば外の光が室内に差し込み、より開放的な空間を味わえること間違いなしです。
魅力②ドライバーのことを考えた装備が盛りだくさん
車内にはドライバー思いの装備が盛りだくさんです。
フロントには12.3インチのメーター・パネルと14.9インチのインフォメーション・ディスプレイが一体化されており、湾曲したカーブディスプレイになっています。これにより操作性や視認性を追求しています。
パネル上ではスマホのような直感的な操作が可能で、エアコンもタッチで調節します。右半分のモニターを自分の好みに変更も可能。従来と同様に「OK, BMW」と話しかけるだけで車両の操作や目的地設定ができるため運転中でも画面の操作なく行えるので、前方から目をそらさず運転できます。
センター・コンソールには、最高級のウォールナット・ウッドと、クリスタル仕上げが煌めきエレガンスさを際立たる優れたデザイン性になっているだけでなく、トグル・スイッチ、iDriveコントローラー、ボリューム・コントローラーなどの厳選されたエレメントのみを配置し、直感的な操作が可能です。
ステアリングには六角形をBMWモデルとして初めて採用し、長時間のドライブの疲労軽減などの革新性も表現されています。
走行時の内燃機関車とは違う加速音は疑似エンジン音で、作曲家のハンス・ジマーが手がけています。これにより、ガソリン車独特のエンジン音を聞くことなく、新たな音を楽しみながら運転でき満足できるのでは無いでしょうか。
魅力③最大150kWの急速充電に対応
BMW iXは急速充電に対応しているので、出先で緊急に充電が必要な場合にも短い待ち時間で充電が可能。そのため、旅行の貴重な時間を充電のためだけに潰さなければならないという問題も起きません。
BMW iXが対応する急速充電の出力は、150kWまで。現在、日本で主流となっている 50kWの急速充電器の利用で「iX xDrive50(111.5kWh)」であれば、0%から約80%までの充電が約105分で完了します。
休憩で立ち寄ったSAや道の駅で、食事や買い物をしながら充電をすれば十分な走行距離を確保できます。
【関連記事】EVの充電設備、「普通充電」と「急速充電」の違いは?
BMW iXグレードの違い
BMW iXは3グレード展開で、低いグレードから順に「iX xDrive40」「iX xDrive50」と続き、「iX M60」が最上位モデルです。
ボディサイズはすべて同じで、全長4955mm×全幅1965mm×全高1695mmのSAVです。装備の違いはほとんどなく、大きな性能の違いとしては、バッテリー容量と最大出力と最大トルクです。
最高出力は馬力を指し、値が大きいほど力を発揮。トルクは瞬発力を指し、値が大きいほど加速しやすくスムーズな発進になります。
そのため、iX M60は「iX」の中でも圧倒的な加速を見せてくれる上に静粛性にも優れているため、高速域までほとんど無音です。
装備については、オプションで自分好みに仕上げることができます。詳しくはこちら(装備表&プライスリスト参照)
BMW iXの価格は?
BMW iXは、3グレード展開で車両価格は1075万円から1740万円と高級車価格になっています。
【BMW iXの充電事情1】充電場所は?
BMW iXは、自宅または、公共充電ステーションで充電が可能です。
まず、充電には以下の3つの利用シーンがあります。
- 自宅などで行う「基礎充電」
- 移動途中に充電スタンドに立ち寄る「経路充電」
- 出先の駐車場などで行う「目的地充電」
1つ目の自宅などで行う「基礎充電」の他に、「経路充電」や「目的地充電」では以下の場所で充電が可能です。
- コンビニ・商業施設
- 道の駅
- SA・PA
- 宿泊施設
- カーディーラー
充電スポットは全国で21,198箇所 ※1 あり、ガソリンスタンドが全国で28,475箇所 ※2 あるため現在はガソリンスタンドよりも若干少ないですが、今後「EV充電エネチェンジ」はEV充電器を3万機を導入予定。
累計で充電スポットがガソリンスタンドより倍近く多くなり、より充電器を身近に利用できるようになるでしょう。
「EV充電エネチェンジ」のアプリを使えば、エネチェンジのEVスタンドはもちろん、他社EVスタンド設置施設と設置充電器の種別も確認可能。また、「EV充電エネチェンジ」の充電スタンドであれば、そのまま充電、決済をアプリひとつで完結できます。
※1 出典: 一般社団法人次世代自動車振興センター「充電スポット/水素ステーション | クリーンエネルギー自動車AtoZ」
※2 出典: 経済産業省資源エネルギー庁
【関連記事】電気自動車の充電利用シーン「基礎充電」「経路充電」「目的地充電」を解説
【BMW iXの充電事情2】充電時間は?
BMW iXのグレードは3つありますが、今回は 「iX xDrive40(バッテリー容量:76.6kWh)」の充電時間をみてみましょう。
- 普通充電(6kW):12時間〜
- 急速充電器(50kW):約1時間31分
自宅に6kWの普通充電器を設置すれば、帰宅後からすぐに充電を始められ、充電がほとんどない場合でも約12時間ほどでフル充電が完了します。街乗り程度であれば、ほとんど充電がなくなることはないので、毎日数時間の充電でフル充電のまま維持が可能です。
しかし、3kWの普通充電の場合には倍の時間がかかるため注意が必要です。
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補助金制度で最大133万円以上おトク
ご存じの通りBMWはハイクラスの高級車。 iXの価格は1075万円からとなっています。
しかし、「環境に優しいEVの購入を応援する」ということを理由に給付される政府補助金などを使えば10%前後ほど価格を抑えることができます。
例えばiX xDrive40グレードの補助金額は約133万円。通常よりもお得な約942万円で購入ができるため、EVをよりお得に購入できるようになりました。
補助金の金額は以下のとおりです。(※今回は東京都を例にしています)
国のCEV補助金についてさらに詳しくはこちら
自治体の補助金についてさらに詳しくはこちら
※令和4年度の補助額を参考に計算しています。
※国の補助金は令和3年度補正予算および令和4年度当初予算(2022年11月28日時点)で実施しており、現在は終了しています。2023年(令和5年)のCEV補助金については案内待ちとなっています。
※自動車の購入後3年または4年間の所有が義務付けられます。
BMW iXは先進的なデザインでドライバーの心を鷲掴むSAV
世界でEV需要は急速に拡大している中で、BMW iXは「2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー」で、一次選考において、上位10モデルとなる「10ベスト・カー」の栄冠に輝き日本でも注目を集めています。
また、秀でた内外装デザインを持つ車に与えられる「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」も受賞し、先進的なデザインでドライバーの心を掴みます。
BMW iXは基本的には家で充電をし、遠出の際には「継ぎ足し充電」を利用することが想定されます。
EVの普及に合わせて、スーパー・ドラッグストア・病院・ホームセンターなど、街中のさまざまな場所で、充電スポット数の増加が今求められていますが、エネチェンジでは月額費用なしで、誰もがいつでも利用可能なEV充電サービス「EV充電エネチェンジ 」の設置を進めています。
ガソリン車からEVへシフトする際、「近隣にそもそもEV充電器があるのか?」「どこのメーカーのEV充電器があるのか?」と疑問に思う方は、ぜひ「EV充電エネチェンジ 」のアプリをダウンロードし、確認してみてください。
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