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電気自動車Q&A「寒い地域でEVは使えますか?」

更新日:

電気自動車(EV)に関するさまざまな疑問について、EV充電導入台数No.1*のエネチェンジがわかりやすくお答えします。

寒い地域にお住まいで、EVは寒さに弱いのではと心配して購入を躊躇してしまう人も多いのではないでしょうか?今回は、寒い地域でのEVの使用に関する疑問について解説します。

※認証アプリ提供サービスでの、EV普通充電器(6kW)の設置口数(2024年11月1日時点、GoGoEV調べ)

本記事では特別な注記がない限り、EVをBEV、HV、PHEV、FCVなど電気を使って動く車両全般を指す表現として指します。

寒い地域でEVは使えますか?

結論、基本的には寒い地域でもEVは使用できます。
ただし、寒い場所でEVを利用する際の問題は2点あります。

1)充電をするときに、外気温が低いと充電スピードが落ちる
2)暖房を使うので、その分バッテリーの減りが早い

これらは、気象条件の問題であるため、やむを得ない面もありますが、自動車メーカーも解決に向けて日々努力しています。たとえば充電スピードに関して、最近の車種には「バッテリー温度調整機能」が搭載されています。バッテリー自体を温めて、充電パフォーマンスを維持する仕組みです。

こうした技術が実装されていくと、時代とともに「寒いと充電が遅い」というデメリットは大幅に解消されるでしょう。

バッテリーの減りに関しては、暖房を付けても電力を消費しにくい空調システムが開発されてきました。しかし「空気を暖めること」で人を暖かく感じさせることは、実はあまり効率のよい方法とは言えません。

そこで、ドライバーに効果的に暖かさを感じてもらう方法として、シートヒーター(座席シートを温めるヒーター)やステアリングヒーター(ハンドルを温めるヒーター)が活用されています。つまり車内の「空気」を温める暖房では電力を消費しすぎてしまうので、別の方法で効率よく温まってもらう工夫を凝らしています。

あまり空調暖房に頼りすぎないことでバッテリー消費を節約し、クルマの走行に電力を割こうというわけです。

充電器の機器本体の性能が寒さによって落ちることはありますか?

寒さによる充電器本体への影響の心配はありません。

充電器メーカーによって動作を保証する気温は異なりますが、日本国内で想定される低温条件では充電器の性能が落ちる心配はないと考えてよいと思います。ただし給電コネクタや充電口の凍結によりコネクタを充電口に挿せないというトラブルは発生していますので、注意が必要です。

まとめ

寒い地域でのEVの使用に関する疑問についてお答えしました。ポイントをおさらいしてみましょう。

  • 基本的には寒い地域でもEVは使用できます。ただ、外気温が低いと充電スピードが落ちてしまいます。最近の車種はバッテリー自体を温める機能で対策しています。
  • 暖房を使うとその分だけバッテリーの減りが早くなります。EVユーザーはシートヒーターやステアリングヒーターといった省電力で身体を暖める機能を活用し、暖房に頼りすぎないことも工夫のひとつです。
  • 寒冷地での充電スピード問題、バッテリー減り問題はいずれも各自動車メーカーが目下取り組んでいる課題。技術の成熟とともに改善されることを期待します。
  • 寒さによる充電器本体への影響はありません。日本の寒さなら充電器が作動しないという心配はないでしょう。ただし、コネクタや充電口の凍結には注意しましょう。

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