【施設向け】どう探される?どう使われる? EV充電スタンドの利用者の行動を解説します!
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EV充電設備はガソリンスタンドなどに比べれば非常に省スペースで工事も簡単ですが、「設置しても本当に利用されるのか」と不安に思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事ではEV充電器の設置を検討されている施設管理者さま向けに、設置されたEV充電器がEVユーザーからどのように探されるのか、また、探してもらえるために施設が行うべき工夫について、ご紹介いたします。
EVユーザーはどうやって充電スタンドを探しているの?
EVの充電スタンドもガソリンスタンドと同様に、目視で見つける場合とカーナビやネットで検索する場合の2種類の見つけ方があります。それぞれ順番に説明します。
目視の場合は看板が目印
目視の場合、EVユーザーは施設に設置された看板で充電スタンドを探しています。最も見かける機会が多いのは東京電力の登録商標である青色の看板で、主に公道に面した施設の入口に設置されています。そのほか、充電器本体に設置されている看板も目印になります。「EV充電エネチェンジ」の場合は、施設入口に東京電力の青い看板、充電器本体にエネチェンジの赤いロゴの看板を設置しています。
例:青色の看板
例:エネチェンジの充電器を示す看板設置の例(ルートインホテルズさま)
こうした看板を頼りに、EVユーザーは足を止めて充電器を利用しています。
とくに敷地の広い駐車場にEV充電器を設置した場合は、どこに充電器があるのか分かりにくい場合も多く、充電器に取り付けられた看板が頼りとなります。
カーナビやネットにも充電スポット情報は充実
次に、目視以外で充電スポットを探す方法についてご紹介します。
遠出をする際などは、カーナビやネットで事前に目的地の周辺や経路上のEV充電器の有無やスペックを調べて「充電計画」を立てるユーザーも多いです。
カーナビで探す場合
EV・PHEVの車載ナビには地図データにEV充電器の場所が登録されています。バッテリー残量を考慮して途中で充電することも想定した最適ルートを案内するカーナビアプリなどもあります。
地図情報はメーカーや調査会社が更新するため、地図に載るまでには時間がかかる可能性がありますが、一度マップに登録されると、カーナビ経由でEV充電器を検索可能になります。
アプリで探す場合
各サービス事業者の提供するアプリはEV充電器を探しやすく、多くのEVユーザーが利用しています。
たとえばエネチェンジが提供している「EV充電エネチェンジ」のアプリでは、エネチェンジが提供する充電器に限らず、全国のEV充電スポットを検索することができ、アプリ上で充電器の操作や支払いまでトータルで行えます*。
※充電器の操作、支払いに関してはエネチェンジの充電器のみの対応となります。
ネットで探す場合
ネットで充電スポットを検索する場合、主に以下の2つのサービスが利用されます。
・EV充電スタンド情報サイト「EVsmart」
・EV充電スタンド情報サイト「GoGoEV」
いずれもEV充電スタンドの情報サイトです。充電器の利用可能時間、出力、設置されている口数や口コミなどが確認可能です。
また、Google・Yahooナビタイムなどの主要マップサービスも利用されます。
宿泊施設の場合は、旅行サイトの絞り込み機能で検索
宿泊施設の場合は、絞り込み機能が搭載された旅行予約サイトが利用されます。たとえば楽天トラベルの場合は、EV充電スタンドが設置された施設の絞り込み条件「電気自動車の充電スタンド」で絞りこんで検索されます。
どう使い分ける? 普通充電と急速充電の利用シーンの違い
EV充電器には、「急速充電器」と「普通充電器」の2種類がありますが、それぞれ利用されるシーンが異なります。2つの充電器の特徴や利用シーンを理解して、施設に必要なEV充電器を検討してみてください。
急速充電器の利用シーン
「急速充電器」はその名のとおり高出力で短時間に充電できる設備で、5分間で40km程度走行可能な充電が可能です。(一般的な50kW程度の出力の場合)
短時間で充電が完了するため、長距離移動の際の継ぎ足しとして利用される場合が多いです。その特性上から、急速充電器は主に高速道路のSA/PA・道の駅・カーディーラーなどに設置されています。
▼主な設置場所
・高速道路のSA/PA
・道の駅
・カーディーラー
・コンビニ
▼急速充電器の利用シーンの例
・長距離移動の旅行中に高速道路上にあるSAで急速充電器を30分間利用。軽食を済ませている間に充電を行う。
普通充電器の利用シーン
「普通充電器」はバッテリーに優しい低出力でゆっくり時間をかけて充電する設備で、1時間で40km程度走行可能な充電が可能です。(6kW出力の場合)
普通充電器は主に施設滞在時の時間を活用して利用されます。「立ち寄った施設の駐車場に普通充電器があればとりあえず充電しておく」という場合が多いです。「カフェの席にコンセントがあったので、せっかくだからスマホを充電しておく」という心理に近いと考えればイメージしやすいかもしれません。
戸建てのEVユーザーは自宅に普通充電器を設置している人もいますが、マンションなどの集合住宅にはまだEV充電器が普及しておらず、外出先での普通充電に頼っているEVユーザーも少なくありません。
普通充電器は商業施設の駐車場への設置が想定されており、スーパーやショッピングモール、病院といった日常生活圏の施設のほか、ゴルフ場やキャンプ場といったレジャー施設や宿泊施設に設置されています。
▼主な設置場所
・スーパーマーケット
・ショッピングモール
・飲食店
・ゴルフ場
・宿泊施設
・コインパーキング
▼普通充電器の利用シーンの例
・用事があって市役所に来たところ、EV充電器が無料で開放されていたため、せっかくなので利用した。充電時間は30分程度。
・たまに利用するゴルフクラブにEV充電器が設置されたので、ラウンド中に充電利用した。充電時間は6時間程度。
・旅行先にEV充電器のあるホテルを選び、1泊の滞在中の夜間に充電。充電時間は合計で10時間程度。
設置したEV充電器を利用しもらうために施設が行うべき工夫
EV充電器を設置した施設は、以下の工夫を行うことで、EVユーザーから認知してもらいやすくなります。
各種検索サイトへの登録
「EVsmart」「GoGoEV」などのEV充電スタンド情報サイトや、Google・Yahoo・ナビタイムなどの主要マップサービスへEV充電器を登録しましょう。
宿泊施設は、旅行サイトの絞り込み機能への登録
宿泊施設の場合は、楽天トラベル・Booking.comなどの旅行予約サイトの「電気自動車の充電スタンド」絞り込み機能へEV充電器を登録しましょう。
自サイトへの情報記載
自サイトのアクセスページや、設備情報ページへEV充電器の設置情報を記載しましょう。
GoogleマップやSNSアカウントへ情報記載
Googleマップのビジネスプロフィールの詳細情報ページへ、EV充電器の設置情報を記載しましょう。
また、SNSアカウントでEV充電器の設置情報を発信するのも効果的です。
EV充電器があることが、施設を訪れる理由になる
EVの普及が進むにつれて充電インフラの整備も進められてはいますが、現状その数はまだ十分ではありません。とくに遠出する際、EVユーザーが最も気にかけているのは「目的地や周辺に十分な充電スポットがあるか?」です。
たとえば旅行中に宿泊先や観光地にEV充電器がなければ、帰路のための電気は高速道路のSAなどの経由地点で充電しなければなりません。その結果、充電時間を確保するために、本来楽しめたはずの貴重な旅行の時間が短くなってしまいます。反対に、宿泊先や観光地にEV充電器があれば、旅行先での滞在を満喫しながら効率的に充電ができます。
EVユーザーにとって、目的地に充電器があるかどうかが選択基準のひとつになるため、充電器があることが、ユーザーが施設を訪れる理由になるのです。旅行などの目的地として選ばれる施設へのEV充電器の導入は、EVユーザーの利便性を高めるという点で大きな効果が期待できる集客材料となります。
また、生活圏内の日常的な顧客に対しても、EV充電器の導入は新たな価値としてサービスや顧客満足度を向上させる機会となります。EV充電インフラがまだ十分でない現在、先手を打ってEV充電器を設置することは、他施設との差別化を図る絶好のチャンスです。
まとめ
設置されたEV充電器がEVユーザーからどのように探されるのか、ご紹介しました。とくに遠方に外出する際、EVユーザーが充電計画を立てるうえで最も重要視するのが「目的地やその周辺に充電スポットはあるのか?」ということです。施設にEV充電器を設置することが、EVユーザーの集客強化に大きく貢献します。
エネチェンジのEV充電器は設置後の集客サポートも◎
エネチェンジのEV充電器「EV充電エネチェンジ」を宿泊施設に設置すると、Google・Yahoo・ナビタイムなどの主要マップサービスや、「EVsmart」「GoGoEV」などのEVユーザーの利用頻度が高いEV充電スタンド情報サイトへの掲載など、設置後の集客サポートが受けられます。
また、インストール数No.1のエネチェンジのアプリに充電器が登録され、充電器ごとの現在の利用状況がひと目でわかるため、EVユーザーを待たせることなく利用してもらえます。
「EV充電エネチェンジ」では、法人施設向けの普通充電器が設置・月額0円で導入できます。ぜひ、このタイミングで充電器の導入をご検討ください。
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