電気自動車(EV)の充電器の種類はどんなものがある?
更新日:
近年急速に普及しはじめているEVに注目し、施設の利便性や付加価値を高めるためにEV充電器を導入したいと検討する方も増えてきました。しかしひとえに「EV充電器」といっても様々な種類があります。
この記事では、担当者が適切な性能のEV充電器を選べるよう、EV充電器の種類について説明します。
電気自動車(EV)の充電器の種類
EV充電器の種類は大きく分けて「普通充電器」と「急速充電器」の2種類があります。
普通充電器
普通充電器は、出力が低く、充電に時間がかかるため「自宅で充電する」「外出先で用事を済ませている間に充電する」という利用シーンが想定されています。
普通充電器には「コンセント型」と「ポール型」の2種類のタイプがあり、電源は単相AC200Vまたは100Vが使われます。出力は1.6kW~6.0kWまで幅があり、高性能なEV充電器ほど高出力になります。
1.6kWで1時間充電した場合には10km程度走行可能です。3.2kWで1時間充電した場合には2倍の20km程度走行可能な電気量が貯まります。
※「EV充電エネチェンジ」でエネチェンジが提供するEV充電器では、200V(6.0kW出力)は30分で20km程度走行可能な倍速充電が可能です。
急速充電器
急速充電器は、短時間で充電が可能な高出力な機器です。長距離移動の途中で継ぎ足し充電したいときや、バッテリー残量がほとんど無い緊急時の利用が想定されています。(後者は非常に稀です)
ガソリンスタンド、高速道路SA/PA、道の駅などに設置されることが一般的です。
急速充電器は、50kW以上の高出力な充電器です。そのため設置には高圧契約が必要となります。5分間で40km程度走行可能な充電が可能です。
参考表)普通充電と急速充電における満充電までの目安時間
電気自動車(EV)の充電器の選び方は?
電気自動車(EV)の充電器を設置する場合、普通充電器と急速充電器のどちらを選ベば良いのでしょうか?
先述の通り、普通充電器は、戸建住宅・マンション・ビル・屋外駐車場・カーディーラー・コンビニ・スーパー・病院・商業施設・レジャー施設・宿泊施設などに設置されています。一方で急速充電器は30分から1時間程度の短時間でフル充電できる出力性能を持っているため、長距離ドライブの際にも立ち寄りやすい高速道路SA/PA・ガソリンスタンド・カーディーラー・道の駅などに設置されます。
こうしたEV充電の特性をよく理解した上で、設置したい施設はどのような充電シーンなのかを想定して適切な種類のEV充電器を選びましょう。
戸建住宅は普通充電器(コンセント型)
戸建て住宅に充電器を設置する場合は、設置費用が数千円〜と安いコンセント型の普通充電器が設置されることが多いです
商業施設・レジャー施設・宿泊施設などは普通充電器(ポール型)
商業施設・レジャー施設・宿泊施設・屋外駐車場・カーディーラー・コンビニ・スーパー・病院などは、用事を済ましている数時間のあいだに充電が完了できるポール型の普通充電器が設置されることが多いです。
不特定多数のドライバーが利用するため、無人で運用できるよう決済機能も備えた機器が人気です。ケーブル一体型の場合がほとんどで、コンセント型と違いドライバーは自前の充電ケーブルを持っていなくてもEV充電器を利用することができます。
設置費用が数十万円〜と急速充電器よりも安く、設置に場所をとらないので複数台の設置も難しくありません。
高速道路SA/PA・ガソリンスタンド・道の駅などは急速充電器
高速道路SA/PA・ガソリンスタンド・カーディーラー・道の駅などは、目的地までの移動途中に立ち寄る施設という特性上、短時間で充電ができる急速充電器が設置されることが多いです。
急速充電器は設置費用が百万円以上かかり、広い設置場所が必要となります。
※普通充電器と急速充電器の違いについて、詳しくは以下の記事でご紹介しています
「電気自動車の充電設備、普通充電と急速充電の違い」
まとめ
電気自動車(EV)の充電器の種類についてご紹介しました。充電器を購入・設置する際は、場所ごとに適切な充電器を選ぶことが大切となります。