[EV充電導入事例]新発田市(新潟県)
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社名
新発田市役所
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施設名
市内10カ所の公共施設
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業種
役場・公共施設
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都道府県
新潟県

画像提供:新発田市役所
新潟県北部に位置する新発田市は、歴史と自然が調和する城下町です。新発田城や清水園などの文化遺産があり、月岡温泉や美しい海岸線、山々に囲まれた豊かな自然も魅力です。コシヒカリの産地としても知られ、美食のまちとして人気があります。
今回は新発田市にEV充電エネチェンジを導入いただいた経緯と導入後の活動について、新発田市 環境衛生課 生活環境係の渋谷佑一さまにお話を伺いました。
今回導入いただいた施設

・ヨリネスしばた(4口)
・豊浦支所(4口)
・紫雲寺支所・健康プラザしうんじ(4口)
・加治川地区体育館(4口)
・カルチャセンター(4口)
・サン・ビレッジしばた(4口)
・豊浦地区公民館(4口)
・イクネスしばた(4口)
・歴史図書館(4口)
・生涯学習センター(4口)
自然豊かな新発田市
渋谷さま
新発田市は日本海に面している一方で、標高の高い飯豊山や二王子岳などがあり、夏は海水浴、冬はスキー・スノーボードを楽しむことができる自然豊かなところが魅力です。
渋谷さま
美肌の湯として有名な「月岡温泉」です。日本でもトップクラスの硫黄含有量を誇る天然温泉で、足湯や手湯もありますので、女子旅にも人気となっています。リノベーションによる店舗改装で、最近はおしゃれなカフェやバーが増えており、地域の魅力を発信しています。
温泉街には「2025年プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で総合ランキング1位のホテルもございますので、ぜひお立ち寄りください。


画像提供:新発田市役所

画像提供:新発田市役所

画像提供:新発田市役所
「行動変容」につながる取り組み
渋谷さま
「SHIBATA環境アクション」と銘打ち、温室効果ガス排出量実質ゼロに向けて、市民意識の向上や環境学習の推進を図るための情報発信を行い、「行動変容」につなげる取り組みを進めています。
若い方々への取り組み不足を補うために、サッカーJ1リーグの「アルビレックス新潟」と連携し、イベントに選手を呼ぶような一過性のものではなく、年次計画で気候変動に関する発信をしていく形にしました。環境アクションについてはエリアごとに担当選手を決めさせていただいて、観光PRまで実施しています。
動画引用:【アルビレックス新潟×新発田市】SHIBATA環境アクション
渋谷さま
当市は2021年に「ゼロカーボンシティ宣言」をしました。具体的な実行計画の中で「次世代自動車等の普及促進」を施策の1つに掲げています。加えて、市長への手紙に「公共施設へのEV充電器設置要望」が複数寄せられたこともあり、検討開始に至りました。また、災害時の非常用電源としての活用も視野に入れていました。
渋谷さま
当初は十分な財源がないため、設置計画は具体化していませんでした。他市で開催された会議に出席した際、ミライズエネチェンジが国の補助金を活用し、初期費用ゼロでEV充電器を設置をしていると伺い、導入に踏み切った経緯があります。費用面の懸念が払拭されたのは大変大きかったと思っています。
利用者の利便性についても懸念していました。充電器を設置することは目的ではなく、EVの所有者を増やし、市民の自宅までの継ぎ足し充電を可能とする利便性向上を考えています。その点でミライズエネチェンジは、充電料金が安価であること、支払方法が多様で、市内の民間施設で導入実績のあるe-Mobility Powerと提携していたことから、総合的に判断し御社を選定しました。
設置場所に関しては、施設のLED化のための調査を行っておりましたので、EV充電器のための事前調査を並行して進めました。駐車台数が少ない施設もあり、冬季には雪をためる場所が必要ですので、駐車区画が減ってしまう問題もありました。当初は30施設ほど候補が上がりましたが、最終的には10施設に決定しました。

現在の課題と取り組み
渋谷さま
直接、利用者からの声は上がってきておりませんが、当初の想定よりも充電器をご利用いただいていることに驚いています。一方で、まだ利用者が増えていない施設もあることが現在の課題です。
渋谷さま
市内のディーラーをまわり、意見を聴取しました。「公共施設に充電器があるとユーザーは利用しやすい」との意見を複数いただきましたので、EVの販売につなげてもらうためにも、充電器が設置されている公共施設一覧を地図付きで作成し、配布を依頼しました。
渋谷さま
まずは、EVを保有している台数を把握したうえで、一定の利用が見込まれるスポーツ施設などがある所を中心に広域で充電器を設置できる場所を検討することをおすすめします。
