[EV充電導入事例]日本平ホテル(静岡県)
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社名
株式会社日本平ホテル
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施設名
日本平ホテル
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業種
宿泊施設
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都道府県
静岡県
株式会社日本平ホテル
企画室室長 生田雄一さま、施設部部長 河村智明さま
日本平(にっぽんだいら)ホテルは、「風景美術館」がコンセプトの世界文化遺産である富士山を臨む美しい自然環境と共生する国際水準のホテルです。客室やロビー、レストランから、富士山、駿河湾、夜景など刻々と変化する風景を「絵画」のように堪能できます。
この度、日本平ホテルにEV充電エネチェンジを4口導入いただきました。導入の経緯について、企画室室長 生田雄一さま、施設部部長 河村智明さまに詳しくお話をうかがいました。
今回導入いただいた施設
・日本平ホテル(静岡県静岡市、4口)
知名度の高さとお客さまからの声が導入の決め手
日本平ホテルは2012年に全面建て替えをしました。その際、環境保護やEVの中長期的な普及を見据えて、普通充電器を2台、急速充電器を1台設置しました。設置直後は週に1、2回程度利用されていたのが、直近はほぼ毎日2、3台以上利用されるようになっている状況でした。そういった中で、元々2台だった普通充電器の増設と、老朽化も進んでいたため入れ替えによる機能アップグレードを検討していた際に、タイミングよくエネチェンジから提案いただき、導入を決めました。
エネチェンジは知名度が高く、お客さまからも「エネチェンジの充電器にしないのか」という声をいただいていたことが決め手となりました。
従来の充電器と比べると、非常にスタイリッシュで、色合いが当ホテルの雰囲気やブランディングにマッチしていた点も魅力的でした。
エネチェンジの普通充電器のデザイン
また、元々設置していた充電器は液晶のモニターがあるタッチパネル式でしたが、経年劣化によって液晶の反応が悪くなったり、見えにくくなっていました。その点、エネチェンジの充電器は操作性や視認性に優れていると感じました。充電カードが利用できるだけでなく、スマホのアプリでも決済できる点も良いですね。
さらに、従来の充電器は3kW出力だったのに対し、エネチェンジの充電器は倍速の6kWでスピーディに充電できる点も大きかったです。
当ホテルは「自然と生きる環境共生型ホテル」というコンセプトで運営をしていますが、 環境への配慮はもちろん、充電器の台数が倍になったこと、出力が倍の6kWになったことでお客さまへのサービス向上につながることを一番期待しています。
また、静岡市街からホテルまでの「日本平パークウェイ」は、テストコースとしてもよく使われていますが、メーカーやディーラーが主催するEVの試乗会も増えています。当ホテルは充電器が設置されていることで以前から引き合いも多かったのですが、充電器の数が増えたことで、さらなる需要増にも応えられると考えています。
「環境共生型ホテル」として自然環境保護に取り組む
やはり、自然環境保護ですね。自然豊かな場所なので化石燃料の使用は避けたいと考えており、熱源を電気に一元化し、オール電化となっています。実はホテルでオール電化というのは珍しいのが現状です。特に厨房はガスを使用しているホテルが多いですが、当ホテルでは、CO2を排出せず、環境にやさしいIHクッキングヒーターを使用しています。
脱炭素が第一の目的ですが、オール電化の厨房は従業員の作業環境の改善や生産性の向上にもつながっています。夏でも涼しい環境で作業ができたり、掃除もガスコンロと比べて簡単なので、生産性も上がったという声を聞いています。
はい。それ以外に、クールヒートトレンチによる地熱を活用した空調負荷の軽減にも取り組んでいます。
画像引用:日本平ホテル
ホテル屋上に光を採り入れる採光口を設置し、各階のバスルームの照明負担を軽減するライトウェルや屋上緑化、地下水や雨水の有効活用にも取り組んでいます。
2019年には対策技術先進導入部門にて
地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受賞(画像引用:日本平ホテル)
「風景美術館」の絶景を楽しんでほしい
当ホテルは「風景美術館」をコンセプトにしています。訪れるお客さまには、ぜひ世界遺産の富士山や三保松原(みほのまつばら)という松並木、日本で1番深い湾である駿河湾、神戸港や長崎港と共に日本三大美港の1つである清水港といった絶景を楽しんでいただきたいです。
景色が美しく見えるよう、ホテルの建て方にもこだわっています。たとえば、ホテルを建てる向きはあえて富士山と正対させていません。駿河湾のほうに5度程度傾けているのですが、これは葛飾北斎や歌川広重の作品で富士山が真ん中ではなく左や右に描かれているような日本人独特の「左右非対称の美学」を表現したいと考えてのことです。
日本夜景遺産に認定されている夜景も楽しんでいただきたいですね。夜景は光と闇で構成されていますが、「黄金比率」と言われる、光が45パーセント、闇が55パーセントの状態で、ずっと見ていても飽きない景色をお部屋から楽しむことができます。
もちろん、ハード面だけではなく、お料理やサービスといったソフト面についても、ぜひ楽しんでいただければと思います。