[EV充電導入事例]株式会社 市川ビル(千葉県)
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社名
株式会社 市川ビル
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施設名
ターミナルシティ本八幡アイビス
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業種
商業施設
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都道府県
千葉県

画像提供:株式会社市川ビル
株式会社市川ビルは、千葉県市川市を拠点に不動産の所有・運営を手がける企業です。商業施設を中心に運営・管理を行い、テナントを訪れる人に快適な空間を提供しています。地域密着型のサービスで、長年にわたり多くの企業や店舗の発展を支えてきました。今回は、業務効率向上室 室長の小森一弘さまに、EV充電エネチェンジを導入いただいた詳しい経緯や今後の展望についてお話を伺いました。
今回導入いただいた施設

画像提供:株式会社市川ビル

画像提供:株式会社市川ビル
・ターミナルシティ本八幡アイビス(千葉県市川市、4口)
お客さまへのお役立ち
小森さま
当社は市川市内に5つの商業ビルを所有しており、その運営を行っています。特に当社が本社を置くダイエービルは、JR市川駅北口の顔として市民の皆さまにご支持いただいてまいりました。
当社の経営理念は「お客さま(地域市民+テナント)へのお役立ち」です。通常、テナントさまの運営に関するご要望がある場合は、ご自身でご対応いただくのが一般的だと思いますが、当社はオーナーとして積極的にご支援させていただいています。たとえば、デジタルサイネージや広報活動による支援などです。これはほかのビルオーナーとは少し異なる点と言えます。
画像提供:株式会社市川ビル
また、顔認証防犯システムの導入や、館内各所への安全監視カメラの設置など防犯にも力を入れており「安心して入居できる」とテナントさまより嬉しい声をいただいています。実は、日本の商業ビルで2番目に顔認証システムを稼働開始したビルなんですよ。
市川市は大学や高校があり、若い方や学生の方も多い街ですので、若い方からお年寄りの方まで幅広い年齢層のお客さまにご利用いただいております。また、隣接しているタワーマンションにお住まいの方にもお越しいただいています。
画像提供:株式会社市川ビル
EV充電器導入の検討のきっかけは?
小森さま
お取引のある会社の方からの紹介でミライズエネチェンジを知りました。本八幡アイビスの駐車場はある程度広さがあるので「導入したらよいのではないか」と。社内で検討し、設置することで利便性の向上や地域への貢献になるのではないかと判断し、導入に向けて動き出しました。
検討の際の懸念点はEV市場が今後どうなるのか、その不透明さでした。正直なところ、大きなリスクは負えないという思いもありました。ただ、今回は、イニシャルコストについては補助金でカバーできる点を考慮し、まずはやってみようということで、社内でGOサインが出ました。
検討を始めた時期は2023年の春ごろです。補助金を申請したのですが、最初の2回は却下され、3回目で受理されました。
同時期に他社からも提案がありましたが、導入コストや多くの実績が決め手となり、EV充電エネチェンジに決定した経緯があります。
導入当初(2024年11月運用開始)はデータを見ても、使用実績が多くありませんでした。そこで、2月下旬から、デジタルサイネージやポスターなどで「駐車場にEV充電器がある」という告知活動を始めました。1カ月ほどで利用が伸びてきていることを実感できましたし、この傾向が続いてほしいと思っています。利用者が増えると、テナントの売り上げにつながる効果もあります。導入後は「充電器を設置して良かった」という声が社内からも聞こえてきています。
ミライズエネチェンジの担当者の方は、2年ほど前からこのプロジェクトを一緒に進めていただいています。本八幡エリアの駐車場の重要性や、当社の経営理念をよく理解していただいたうえで、本当に真摯に対応していただきました。
サステナビリティへのアプローチ
小森さま
当社の取り組みとして「元気!市川会」という活動があります。これは2003年ごろからスタートしている、街の魅力向上のために官学民連携で運営している組織です。この組織の陣頭指揮を執っているのが当社の社長です。一例として、市川の街の各所に防犯カメラを100台ほど設置したり、駅前ロータリーに屋根をつけたり、自転車マナー向上活動を行ったりしています。市川は以前は、自転車のマナー違反が目立っていたため、それを解決すべく市川市や市川警察などとの連携を図っています。
次に、「ビル寿命100年超プロジェクト」という取り組みです。通常、商業ビルやオフィスビルは建設から大体50年程で建て替えが必要になることが多いのですが、建て替えには最低でも3年の期間が必要です。ご利用いただいている地域の方やテナントさまにご迷惑がかかるため、ビルをできるだけ長く保ちたいと考えています。「100年」というのは目標ですが、ビルは毎年劣化しますので、毎年修繕費に約2億円を計上しています。ビル自体は古くても設備などは更新を続けています。
また、このビルが開業した当時とは耐震基準も変わりました。震災などで基準が厳しくなったため、震度6強に耐える耐震改修工事もしっかりと行っています。駅前の商業ビルですので、なくなってしまうと市川駅エリア全体に影響が及び、ご迷惑がかかるのではないかという懸念もあります。

画像提供:株式会社市川ビル
変化していくニーズに合わせて
小森さま
目指すのは、「町の発展につながるビル運営」を継続していくことです。街の魅力がアップすることで街が発展すると、人が集まりますよね。それが最終的な目標です。ビル単体の利益追求だけではなく、街全体を盛り上げていきたいと思っています。
市川市は人口も順調に増加していますし、「市川駅の周りは住みやすい」という話をよく聞きます。これからも地域の一員として、街の発展に貢献できるビル運営を続けていきたいと考えております。EV充電器についても、これから需要が高まっていくと思いますので、多くの方に知っていただき、便利に利用していただければ嬉しいですね。

画像提供:株式会社市川ビル