[EV充電導入事例]白鶴酒造資料館(兵庫県)
-
社名
白鶴酒造株式会社
-
施設名
白鶴酒造資料館
-
業種
観光施設
-
都道府県
兵庫県
白鶴酒造資料館 館長 髙田昌和さま
白鶴酒造株式会社は、280年以上もの歴史を持つ日本酒業界のリーディングカンパニーです。白鶴酒造は自然環境と調和した事業を目指して、CO2の排出や水の使用量、廃棄物量を減らす努力を続けており、環境に配慮した酒造りを通じて地域社会、文化に貢献しています。
今回、EVインフラサービスの提供およびEVなどの普及の促進によってCO2排出の抑制に貢献することを目的として、EV充電エネチェンジの普通充電器を「白鶴酒造資料館」に4口設置いただきました。導入の経緯について、白鶴酒造資料館 館長の髙田昌和さまに詳しくお話をうかがいました。
今回導入いただいた施設
写真提供:白鶴酒造株式会社
・白鶴酒造資料館(兵庫県神戸市、4口)
エネチェンジのEV充電器はシンプルでわかりやすい
髙田さま
社内の担当者からの提案がきっかけです。隣接する白鶴酒造本社の駐車場へ設置することも考えましたが、より一般の方の訪問が多い資料館へ設置することにしました。
髙田さま
仕組みがシンプルでわかりやすい点が良かったです。この資料館は年間10万人以上もの方が来館してくださるのですが、今回の設置によってEVに乗っている方の利便性が高まり、来館される方が増えればと思っています。
環境負荷低減のため、廃棄物量を減らす努力を続ける
髙田さま
CO2の排出や水の使用量、廃棄物量を減らす努力を続けています。ただ、基本的に日本酒づくりはあまり廃棄物が出ない産業です。お米を削ったときの糠(ぬか)や米粉は別途販売していますし、最後に出る酒粕も食品としてだけでなくさまざまな活用方法があります。
お酒のろ過、香味の調整に使われる炭だけは活用方法が難しかったのですが、2021年から牛にも地球環境にも優しい飼料「サケ炭(すみ)」としてアップサイクルできるようになりました。
長い歴史のある産業なので、お米をはじめとした材料を無駄にせずに使いきる“もったいない” の精神が元々根付いていたのだと思います。
画像引用:白鶴酒造
大正初期に建てられた当時の酒蔵を実際に見ていただきたい
髙田さま
白鶴酒造資料館は1969年3月まで本店壱号蔵として稼動していた古い酒蔵をそのまま酒造資料館として活用しています。
西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷の5つの地域からなる「灘五郷」は、日本一の酒どころなので資料館も数多くあります。ただ、昔ながらの酒蔵は1995年の阪神・淡路大震災でほとんど崩壊してしまいました。そのような中、当資料館は大蔵が全壊したものの、前蔵は幸い当時のままで残すことができています。当時の酒蔵をぜひ実際に見ていただきたいですね。
動画引用:白鶴酒造 昭和3年の酒造映像(醪行程)
資料館でしか買えないお酒もあります。酒造りをより身近に感じていただきたいと考え、2024年9月に資料館内にマイクロブルワリー「HAKUTSURU SAKE CRAFT」をオープンしました。ここで醸造したお酒を定期的に数量限定で、資料館でのみ販売しています。また、「HAKUTSURU SAKE CRAFT」の酒造りは、同じ酒質を造らないため、仕込みごとに一期一会の出会いとなります。このお酒を求めて、多くの日本酒が好きな方に訪れていただけたらうれしいですね。