[EV充電導入事例]株式会社 ダイドーフォワード(神奈川県)
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社名
株式会社 ダイドーフォワード
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施設名
ダイナシティ ウォーク
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業種
商業施設
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都道府県
神奈川県

画像引用:株式会社ダイドーフォワード
神奈川県小田原市にある「ダイナシティ」は、ファッションからインテリア、個性的な魅力あふれる専門店と、ダイナミックな巨大アトリウム「キャニオン」が象徴的なウエスト。日常を彩る専門店と、イトーヨーカドーやエディオンからなるイースト。シネマコンプレックスやカフェ&レストラン、さらにスポーツクラブなどを有するウォーク。2024年4月には、ユニクロ・ジーユーが入る別館ウエストANNEXをオープン。4つのエリアに200店を超える多彩なショップを有する西湘地域最大級の商業施設です。
今回は同社のダイナシティディビジョン 施設管理部 施設管理課 課長 半谷 卓哉さまに施設の概要、EV充電エネチェンジを導入いただいた経緯や現状についてお伺いします。
今回導入いただいた施設

画像提供:株式会社ダイドーフォワード
・ダイナシティ ウォーク(神奈川県小田原市、2口)
「お客さま第一」「品質本位」で地域と共生
半谷さま
当社は、衣料品の企画・製造・販売から商業施設の運営まで幅広く手がける企業です。
ダイナシティは、繊維メーカー「大同毛織株式会社(後のダイドーリミテッド)」の紡績工場の跡地に建てられました。この工場は1953年に設立され、毛織物の製造やアメリカへの輸出などを行っていましたが、1996年に閉鎖されました。その後、2000年にショッピングセンター「ダイナシティ」として生まれ変わり、地域の商業・文化の拠点となっています。
創業時より、「お客さま第一」「品質本位」を基軸に、デジタル技術を活用した構造改革にも積極的に取り組み、持続的な企業価値の向上を図っています。ファッションだけでなく、地域との共生や生活空間の提供にも力を入れているのが特徴です。
半谷さま
ダイナシティでは、「おだわらSDGsパートナー」の一員として、持続可能な街づくりとSDGsの達成に向け、環境への配慮や災害時の対策、地域の貢献活動等にも積極的に取り組んでいます。
新しい取り組みとしては官民連携による熱融通事業があります。隣接する小田原市の公共施設「川東タウンセンターマロニエ」と連携し、空調熱源設備を共同運営し、単独での設備更新と比較して大幅なCO₂排出量削減を実現しました。

画像引用:株式会社ダイドーフォワード
急速充電と普通充電。お客さまに選択肢を
半谷さま
2011年にWALKの駐車場に普通充電器を設置しました。しかし、メーカーが保守サポートを停止しましたので故障はしていなかったのですが、充電の際にトラブルが発生すると、お客さまにご迷惑がかかってしまうと判断し、使用中止にしていました。 2014年に、EASTとWESTに急速充電器を設置しましたので、WALKの普通充電器は使用中止の状態が続いていました。
導入当初、他の施設では月に10回ほどしか充電されていないという話も聞いていましたが、当施設では200回以上充電されているという状況でした。利用率が高い分、慣れていない方も多かったと思います。 地球温暖化が問題視されはじめた時期でもあり、当社としても環境保護の一助になればとの思いで、無料開放していましたので、それも利用が多かった理由だと思っています。
充電器の入替にあたっては、EVユーザーにとって利便性が高く、導入後のサポートサービスが充実している事業者を選定しようと思っていました。
半谷さま
御社とお話をさせていただいて、使用中止にしている機器の撤去費用の負担や、導入後のサポートの話を伺って、導入当時の問題点が解決できると判断しました。
加えて倍速(6kW)充電というお話に興味がわきました。施設内には映画館があります。急速充電ですと30分で充電が終わってしまいますので、充電器を占有してしまいます。倍速充電であれば、フル充電できるまで映画を観たり、買い物をしていただくことが可能になります。充電を急がれる方は急速充電器をお使いいただくことで、お客さまに選択肢を提供できると考えました。

画像引用:株式会社ダイドーフォワード
半谷さま
充電器本体がそれほど大きくないので、以前は1台設置していたスペースに2台設置でき、有効利用できています。急速充電器に利用が集中するのでは、との懸念もありましたが、高稼働率を維持しています。
以前の普通充電器(3kW)の時には、お客さまから「充電し続けている車がある」というお声をいただくこともありました。しかし、倍速充電器を2台稼働させてからは、そのようなお声をいただくことがなくなりました。
私どもには、お客さまの滞在時間が伸びるのは有難いですが、滞在よりも充電がメインという方もいらっしゃいますので、併用がベターだと思っています。お客さまもストレスなくご利用いただけているようです。やはり、ここ15年くらいで慣れてきた方が増えたのもあるでしょうね。
足を運びたくなる価値ある場所
半谷さま
ダイナシティは2025年で25周年、加えてWEST ANNEXは1周年を迎えました。イベントの多さは私どもの強みとして前面に出しています。お買い物だけじゃなく、楽しいイベントやライブをお客さまに楽しんでいただける施設でありたいと思っています。ライブはWEST中央のキャニオンステージで開催され、館内に生の歌声が響きます。
今はWebでいろいろなものを買えますが、実際に足を運びたくなる、そういう価値のある場所でありたいと思っています。

画像引用:株式会社ダイドーフォワード