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[EV充電導入事例]ズーラシア/横浜市立金沢動物園(神奈川県)

  • 社名

    横浜市 環境創造局 環境エネルギー課

  • 施設名

    横浜市立金沢自然公園 / 横浜市立よこはま動物園

  • 業種

    観光施設

  • 都道府県

    神奈川県

横浜市立金沢自然公園(金沢動物園) と横浜市立よこはま動物園(ズーラシア)にEV充電エネチェンジのEV充電器をご導入いただきました。両施設ともに市内外から多くの来場客が訪れる公共施設です。

この記事では、EV充電器の導入に携わられた横浜市 環境創造局 環境エネルギー課 課長の山本さまに、導入の経緯や今後の展望についてくわしくお話をうかがいます。

▼横浜市 環境創造局 環境エネルギー課について

横浜市は「Zero Carbon Yokohama」を掲げ2050年までの脱炭素化を目指し、次世代自動車などの普及促進およびインフラ整備に重点的に取り組んでいます。

横浜市 環境創造局は「住みたい、住み続けたいまち 横浜」の実現を目標としており、なかでも環境エネルギー課は脱炭素化に向けた施策の推進に取り組んでいます。次世代自動車の普及促進や、そのための補助金事業、さらには風力発電事業や省エネ・再エネの推進なども担当するセクションです。

▼エネチェンジと横浜市の連携について

横浜市とエネチェンジは2023年6月に「横浜市内のEV普通充電設備の普及に向けた連携協定」を締結しました。エネチェンジは公共施設への充電器設置に加え、充電インフラ環境整備の在り方の検討段階からサポートさせていただいています。

今回導入いただいた施設

ズーラシアに設置された充電器

導入いただいた施設のご紹介
・横浜市立金沢自然公園(金沢動物園) 駐車場 (神奈川県横浜市、2口)
・横浜市立よこはま動物園(ズーラシア) 駐車場 (神奈川県横浜市、2口)

公共性が高く、滞在時間の長い場所に

ー EV充電器を導入したきっかけは?

山本さま

横浜市は2050年までに温室効果ガス実質排出ゼロを目指しています。横浜市における二酸化炭素排出量のうち、運輸部門が約2割であり、その運輸部門における8割以上が自動車からの排出です。そのため、自動車の電動化は脱炭素化のための有力な手段であり、行政として、ガソリン車からEVへシフトしやすい環境整備を目指しています。こうした取り組みの一環として、今回は2つの施設にEV充電器を導入しました。

動物園は、公共施設の中でも比較的滞在時間の長い場所です。ほかの公共施設に比べても普通充電器を設置する意義のある場所だと捉えています。

ー 滞在時間が重要ということですね。

山本さま

はい。普通充電器を設置するのであれば、滞在時間が2~3時間を超える場所のほうが、相性がよいのではと考えます。施設の駐車場でしっかりと充電をして、バッテリー残量を気にせず安心して帰ることができる環境を整備することが有効であり、これは動物園に限りません。

ー 急速充電に関してはいかがでしょうか?

山本さま

現在横浜市では、急速充電器の普及も進めており、公道へ設置する実証実験なども行っています。市民の皆さまが必要とする場所に、必要な種類のEV充電器の設置を推進していきたいと考えています。

利用されることが大事

ー 実際にEV充電器を設置するまでの経緯を教えてください。

山本さま

市内の充電インフラを拡充する取組の一環として、2023年3月ごろから公共施設の駐車場にEV充電器を設置する検討を行っていました。

しかし、EV充電器を設置するための予算やノウハウがなかったため、2023年5月に共創フロントという横浜市の制度を活用して、広く民間事業者の皆さまから公民連携のアイデアを募ったところ、エネチェンジから事業提案をいただきました。

そして、集客力や駐車場の広さ、利用者の利便性向上の観点等から動物園に設置することにしました。

ー 設置にあたり、どんなことが大変でしたか?

山本さま

国の補助金の交付申請に間に合わせることが大変でした。

エネチェンジ提案のプランは、国の補助金を受けることが前提ですが、補助金は申請件数が増加していることから、受付開始後、申請期間の終了を待たず、予算上限に達してしまいます。

このため、早急に設置場所等の詳細を詰める必要があったのですが、エネチェンジにご協力いただき、なんとか交付申請に間に合い、年度内に設置完了することができました。

ー 行政がEV充電器を設置するときに一番気にすることは何ですか?

山本さま

一番は費用です。今回のエネチェンジと横浜市のケースでは、「費用はエネチェンジが負担」という形でしたので、私たちとしては非常にありがたいと感じています。

ー 費用以外で大事なポイントは?

山本さま

利用される見込みがあるかどうかも大事なポイントです。設置をしても、実際に市民の皆さまに使っていただけなければ意味がありません。充電ニーズや来客者数などを加味したうえで、なるべく多くの場所にEV充電器を設置したいと考えています。

今後、今回のケースを参考に、別の施設から「うちにも設置したい」という要望が出てきてくれたら嬉しいですね。

「エネチェンジの魅力は徹底的なユーザー目線」

ー エネチェンジを選ばれた理由について教えてください

山本さま

横浜市の公募に充電サービス事業者として手を挙げていただいたことが大前提ですが、普通充電器の中では高性能な6kW出力に対応していることや、e-Mobility Power との提携で充電カードが使えることなどはエネチェンジの大きな魅力ですね。

総じてエネチェンジはEVユーザー目線でサービスを展開されているので、便利で使いやすいと感じています。

また、施設側としてもEV充電スポット検索サイトの「EVsmart」やエネチェンジのアプリへの掲載は広告としてのPR効果が見込めます。エネチェンジはテレビCMやWeb広告、SNSでの発信にも積極的ですので、より多くの方に使っていただけそうだなと期待しています。

ー 今回は動物園への設置でしたが、横浜市として今後設置を検討している場所や業態は?

山本さま

横浜市は2009年度から、区役所などの公共施設にEV充電器の設置を行ってきました。蓄えてきた知見やデータを活用しながら、今後も幅広く設置箇所を拡大していきたいです。重要なのは充電利用が見込まれる場所に設置して、実際に利用してもらうことだと考えています。

ー では、最後に一言お願いします!

山本さま

横浜市は「Zero Carbon Yokohama」を掲げ2050年までの脱炭素化を目指しています。この目標を達成するためには、EVやEV充電器の普及が鍵となります。

これからのEVシフトを後押しして、ストレスなくEVに乗れる街づくりが、地方公共団体としての社会的な使命だと考えます。

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