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[EV充電導入事例]JAいちかわ本店(千葉県)

  • 社名

    市川市農業協同組合

  • 施設名

    JAいちかわ本店・田中支店

  • 業種

    農業協同組合

  • 都道府県

    千葉県

JAいちかわ(市川市農業協同組合)は千葉県内に本店のほか、12の支店があります。さまざまな事業を行っている総合事業で、JAバンク(信用事業)やJA共済(保険業務)、販売購買(経済事業)、不動産(資産管理事業)のほかに資産管理センター、経済センターもあります。

JAいちかわ田中支店にある経済センターでは、お米や朝採れの野菜などを購入することもでき、総合事業への申し込みに来られるお客様以外に、一般の買い物客も訪れるそうです。

今回は、東京に一番近い農協ということもあり都市農協とも呼ばれている、JAいちかわの本店と田中支店の2店舗に「EV充電エネチェンジ」を導入いただくことになった背景について、代表理事組合長の今野さまにお話をうかがいました。

導入いただいた施設のご紹介
  • JAいちかわ本店 (千葉県市川市、2基)
  • JAいちかわ田中支店(千葉県市川市、3基)

まさかの雹(ひょう)、地球環境に危機感

ー EV充電器の設置を決めた経緯は?

今野さま

2年前、市川市が公用車をEVに切り替える取り組みを始めたのがきっかけです。EVは環境に優しい乗り物ですので、当施設の駐車場にもいつかはEV充電器の設置をしたいと思っていました。

さらに契機となったのは昨年の雹です。雹が降ったせいで市川で栽培しているブランドの梨が傷ついてしまったんです。この近辺で雹を見たのは初めてで、地球温暖化が関係しているのではないかと感じました。

農業はいつ天災や災害に遭うか分かりません。走行中に二酸化炭素を排出しないEVが普及すれば地球温暖化への対策につながり、今回の雹のような天災を防ぐ一助になるのではないかと思ってEV充電器を導入しました。

インフラを提供して、地域に貢献したい

ー 環境対策の中でも、EV充電器の設置を選んだ理由は?

今野さま

売上増加や集客強化を見込んでいるというよりは、どちらかと言えば便利で快適な場所にするためです。

組合員の利便性を向上させると同時に、組合を助けてくださる地域の方々にインフラを通して恩返しできるような貢献をしたかったからです。

ー 想定するEV充電のユーザーは組合員だけではない?

今野さま

そうです。「農協」は生産資材を農家に提供したり、農作物の育て方を指導したり、話し合ったりする農家のための組織です。信用事業や保険事業などもすべて基本的には農家のために存在します。いわば農家が農業をするための基盤のひとつですね。

しかし、農業に従事する正組合員の数は全国的にも減少しており、JAいちかわでは4,700人を切ってしまいました。

そこで手を差し伸べてくださったのが地域の方々です。農業以外の仕事をしている地域住民が出資する「准組合員」という形で農業を応援して下さっています。正組合員が4,700人に対して、准組合員は2万人以上。地域に住む多くのみなさまのおかげでJAいちかわは成り立っています。

ー 勉強になります。農業が無くなると困るので、地域全体がサポートしてくれていると。

今野さま

はい、そういうことです。野菜や果物をおいしく作ってお返しすることはもちろんですが、それ以外の形でも、農協を支えてくださる地域のみなさまに貢献できないかと考えていました。

そこで選択肢にあがったのが、新しいインフラである「EV充電器」です。

世の中がEVに変わっていくのであれば、将来的にはこの地域にも充電器が必要になってくるはずです。必要なインフラを整えて、誰もが使える環境を提供することで、地域全体に貢献できないかと思ったのです。

JAが地域貢献するロールモデルになりたい

ー EV充電器を導入後どんな広報活動をしていますか?

今野さま

JAグループの組合長が集まる機会での報告や、新聞・広報誌への掲載で、EV充電器をアピールしています。

JAは地域に貢献したいという気持ちを持っています。千葉県内に17のJAがあり、JAいちかわが一番最初にEV充電器を導入しました。ほかのJAでも環境に優しい取り組みの選択のひとつとしてEV充電器を導入するモデルケースになればなと思います。

滞在時間が長い施設にこそEV充電器が必要

ー どんな施設にEV充電器があると良いと思いますか?

今野さま

都内の地下の駐車場などではEV充電器をよく見かけるようになりました。買い物や食事をしながらの「ながら充電」の利便性が認められている証拠だと思います。

そういった意味では、JA以外でも、病院などの滞在時間が長い公共の施設にはEV充電器が必要だと思います。

今後はJAいちかわも社用車をEVへ買い替え、設置したEV充電器も使用したいと思います。

これからは「EV充電器がある施設」として認知拡大へ

ー EV充電器を設置することにより、今後期待できる効果は?

今野さま

今後、設置しているEV充電器を頼っていただけるお客様が増加すればいいなと思います。「JAいちかわの駐車場にはEV充電器がある」と認知されるようにアピールも引き続き行っていきます。

また、EV充電器は24時間どなたでも使っていただけるので、来店されるお客様でなくても地域の方に利用して欲しいです。

EV充電が身近になれば、「EVの購入を迷っている人」の後押しにもなると思うので、市川のEV普及にもつながればと期待しております。

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