[EV充電導入事例]アトラス有限会社(静岡県)
-
社名
アトラス有限会社
-
施設名
ハピネス本町など4つの賃貸住宅
-
業種
集合住宅
-
都道府県
静岡県
アトラス有限会社は、静岡県の西部、掛川市内でアパート・マンションの仲介・管理を行っています。
この度は同社が管理する4つの賃貸物件にEV充電エネチェンジのEV充電器を導入いただきました。導入に携わられた永田さまに、設置の経緯や今後の展望について詳しくお話をうかがいます。
今回導入いただいた施設
・ハピネス本町(静岡県掛川市、2口)
・SPOON掛川(静岡県掛川市、2口)
・ハピネス二番町(静岡県掛川市、2口)
・SPOON3(静岡県掛川市、2口)
集合住宅におけるEV充電の必要性
永田さま
街中や弊社で運営しているカフェのお客さまを拝見すると、最近はEVが普及してきていると感じていました。ただ、現状のEVユーザーは戸建て住宅にお住まいの方がほとんどだと聞いています。自宅に充電器を設置する前提で、EVに乗り換えるケースが多いようです。
反対に「充電環境さえ整っていればEVに乗りたい」と考える方が多いことも事実です。アパートやマンション等の賃貸住宅では、居住者のみの意思決定で個別にEV充電器を設置することができません。さらにEVを普及させていくためには、こうした住宅事情の壁を越えなければいけないと痛感しています。
環境保全と居住者利便性の両方の観点から、EV充電器を必要な設備として検討することにしました。
永田さま
はい。賃貸住宅にお住まいの方にも、一定数いらっしゃると思います。実際、居住者の方に「EVやPHEVを検討したことはありましたか?」と尋ねてみたところ、一部の居住者の方は「本当はEVにも興味があった」と回答しています。さらに詳しく話を聞いていくと、「今の物件は充電ができないから」という理由でガソリン車を選んだとのことでした。
こうした状況に鑑みて、管理物件すべてにEV充電器を設置できないか検討をはじめました。
「全車室でなくても大丈夫」
永田さま
まずは費用面です。補助金を活用する仕組みで一切の費用を負担せず設置できるのは魅力でした。さらに、共用スペースにEV充電器を設置してEVユーザー同士で充電器を共有し合う「シェア型」の提案をいただいたことも、エネチェンジを選んだ理由のひとつです。
エネチェンジに問い合わせる前は、既存の駐車区画すべてに充電器を設置するイメージでした。大きな費用がかかりますし、たとえば宅配ボックスのようなニーズの高い設備ではないEV充電器に対して、どれだけ設備投資できるか不安に思っていました。
そうした中で「全車室に設置しなくてもEVユーザーは困らない」という知見をエネチェンジに教えていただき、しかも充電器本体費用も工事費用もゼロ円と聞いて、当初の不安は無くなりました。
他社とも比較検討しましたが、いろいろな業種で導入実績が多く、安心してお願いすることができました。
「充電器があるならEVに乗りたい」検討の声も
永田さま
まだ入居者にEVユーザーはいませんが、設置をきっかけに居住者の方から「今度はEVやPHEVにしようかな」という声もいただきました。弊社の営業車も今後はEVに切り替える予定です。
実際に設置すると決まった後は、具体的な設置場所の相談や補助金申請の手続きなど、丁寧かつ迅速に対応していただきました。お陰様で2023年末に管理する物件すべてに充電器の設置が完了しました。施工の際には居住者の方への安全対策まで気にかけていただき感謝しています。
永田さま
集合住宅・賃貸住宅におけるEV充電問題を解決して、住宅環境に左右されず誰もがEVを気軽に利用できるようになればと願っています。弊社といたしましては、物件のさらなる利便性の向上とともに、入居促進のツールにもなればと期待しています。というのも、近年は環境問題に対する意識が高い方も増えてきています。そうした方々の目に、EV充電器がある物件が魅力的に映ってくれればと思います。
掛川市は、2020年に「SDGs未来都市」に選定されており、持続可能な開発が国からも認められている地域です。その面からもEV充電器の設置は意義のある地域貢献かなと思います。弊社は太陽光発電に関する事業展開も行っていますが、新しい取り組みができた喜びを感じています。特に集合住宅のEV充電環境整備については私どもの役割だと確信しております。
全国的に賃貸住宅でもEV充電器が増えて、EVがさらに普及することで、カーボンニュートラル社会の達成に向けて前進できるのではないかと思います。