[EV充電導入事例]おがわ温泉花和楽の湯/カワラスポーツクラブ(埼玉県)
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社名
株式会社アスカマネージメント
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施設名
おがわ温泉花和楽の湯/カワラスポーツクラブ
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業種
温浴施設
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都道府県
埼玉県
株式会社アスカマネージメントは、日帰り温泉やホテル、スポーツクラブなどを運営しています。同社が埼玉県比企郡で運営する「おがわ温泉花和楽の湯」「カワラスポーツクラブ」に、3口ずつ、合計6口のEV充電器をご導入いただきました。
この記事では導入の経緯やきっかけについて、同施設ご担当者の新田さまに詳しくお話をうかがいます。
今回導入いただいた施設
- おがわ温泉花和楽の湯(埼玉県比企郡、3口)
- カワラスポーツクラブ(埼玉県比企郡、3口)
遠方のお客さまから「EV充電したい」の声
新田さま
私たちはホテル業も営んでおりますが、遠方からお越しのお客さまから「EV充電器を設置して欲しい」「EVが充電できる環境が欲しい」というようなお声がしばしば寄せられていました。
とくに2022年ごろから、そうした要望が顕著になってきています。次第にホテルだけでなくスポーツクラブのお客さまからもEV充電器のリクエストが挙がるようになってきました。
お客さまだけでなく、近隣でもこの2~3年でEVの数は増えてきている印象です。日産の軽EV「サクラ」など、コンパクトなEVに乗っている方をよくお見かけします。
しかしながら、この近辺にはEVを充電できる施設が少ないです。町役場と道の駅にそれぞれ1カ所の急速充電器がありますが、それ以外にはありません。現在、普通充電では私どもの施設が唯一の充電スポットといえます。
不安もあったが、「必要」という要望を重視
新田さま
正直なところ、最初は少し迷う部分もありました。現状日本はまだEV普及の過渡期ですし、古いEV充電器が撤去されるというような事例があることも耳にしました。
日本はEV移行に成功するのか、それとも一過性のブームとして廃れてしまうのか。どちらが本当に正しいのだろうかと迷いましたが、「EV充電器を設置して欲しい」というお客さまの声を優先することにしました。
巨額の費用を投じて駐車場の全車室に充電器を設置するわけではないので、ひとつの選択肢として導入しても良いかなという考えに至りました。
新田さま
補助金を活用すれば持ち出し費用ゼロ円で設置できるというのが大きなポイントでした。
あとは InstagramなどのSNSで以前からよく広告が流れてきていたので、安心感がありました。赤と白のデザインも清潔感があって良いですね。
「EVの充電器」と聞くと重苦しい印象がありましたが、エネチェンジのサイトや広告のデザインはカジュアルな印象があって親しみやすかったです。
ニーズに合わせて慎重に設置
新田さま
設置台数はおがわ温泉花和楽の湯(駐車場収容台数100台)に3口、カワラスポーツクラブ(駐車場収容台数200台)に3口としました。割合にすると全車室に対して1%以上です。現在のEVの普及状況も鑑みると、今はこれで十分かなと思います。
今後はお客さまのニーズを見極めながら、必要であれば適切な数のEV充電器を増設していきたいと考えています。
EVが増えてきて「いつも充電器がいっぱいで使えない」というような状況になれば、お客さまの要望にお応えできていないことになりますので、そうした場合には今以上の台数設置が必要でしょう。
設置から3カ月。「あって助かる」など反響多数
※2023年9月29日に工事完了
新田さま
「EV充電器があって嬉しい」「助かった」というようなお声をお客さまからよく頂戴します。
実は私たちはまだEV充電器のことをそこまで大々的に宣伝している意識はありません。掲示物としては「200V」と記載された青い看板があるだけです。それでも日を追うごとに充電器を使う方が増えてきています。
カーナビや充電スポットを探すアプリなど、ネットを駆使して探していただいているのかもしれません。
新田さま
使いやすそうで良いですよね。EV充電器の設置箇所には、エネチェンジから提供いただいた使い方の資料を印刷してラミネートしたものを置いています。もし使い方がわからなければ、お客さまに資料を読んでいただく運用です。
もしそれでもわからなければ電話でスタッフを呼べる仕組みにしていますが、みなさまスムーズにご利用いただいているようです。
新田さま
とくにお正月は、充電のみを目的として立ち寄られたお客さまもいらっしゃいました。帰省で通りかかった際に充電しているようなご様子でした。
こうした充電のみを目的としたお客さまはスポーツクラブや旅館を利用されていませんが、便利に使っていただけるのであれば、それで良いかなと満足しています。
もちろん施設利用もしていただくのが一番ですが、多用なニーズがございますので「充電だけ」というお客さまも歓迎しています。
まずは充電だけでお立ち寄りいただいて、「じゃあ今度来るときはお風呂も入ってみよう」と思っていただければ幸いです。EV充電器の設置が、長い目で見た顧客獲得につながればと考えています。