[EV充電導入事例]Grace Court YAMATO(神奈川県)
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社名
株式会社イチカワ企画
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施設名
Grace Court YAMATO
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業種
集合住宅
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都道府県
神奈川県
神奈川県大和市にある「Grace Court YAMATO」は、2022年度に最優秀デザイン賞を受賞した高級感あふれる賃貸マンションです。外装も内装もこだわりが詰まっています。
今回は「EV充電エネチェンジ」を導入いただくことになった背景やマンションへのこだわりについて、施主であり、不動産業や国内外での技術や商品のフィッティング、工場のコスト改善などのコンサルティングも行っている、株式会社イチカワ企画の代表取締役である市川様にお話をうかがいました。
今回導入いただいた施設
- Grace Court YAMATO(神奈川県大和市、1基)
将来を見越して今のうちから設置をした
市川さま
私は、EVの将来性を「確信」しています。
個人的な体験なのですが、30年ほど前にスイスの南部のツェルマットという街に行ったのですが、当時すでにEVしか走っておらず、先進的で衝撃を受けました。日本もいつかそういう時代が来るのではないかと信じています。
電動アシスト自転車や電動バイクはすでに広く普及していますよね。5年前に台湾に行った時も電動バイクがすでに普及していました。海外に比べると日本では、電動バイクは珍しいですが、電動キックボードはよく見かけますよ。
私は海外出張が多いのですが、同じ街には数年おきにしか訪れないので、昔との違いがよくわかります。15年前、中国の天津の街中では大抵みんな自転車で移動していたはずなのに、7年前に再訪すると、すでにほとんどの人の足が電動バイクに変わっていました。こんなに急速に移動手段が進化していくのかと驚きましたね。
市川さま
はい。自転車、バイクとくれば次はクルマです。クルマにも電動化の波がきっと来るはずだと昔から思っていました。日本でもハイブリッド車(HV)が増えてきて、さらには外部充電もできるPHEVも街で見る機会は少なくありません。そしてガソリンを使わずに完全に電動で走行するBEVも実用レベルになってきています。EVの時代はもう来ているのだなと思います。
少し前までは日本で乗られているEVといえば海外メーカーという印象でしたが、最近では国内メーカーのEVも見かけるようになりました。
市川さま
確実に発展していくだろうと予想していますが、まだまだ課題はあると思います。
たとえばEVは長距離の移動がまだ苦手です。搭載できるバッテリー容量がまだ小さいので、長距離を運転するとなると航続距離がまだ足りないという印象です。技術的にいつかは乗り越えられるはずの課題ですが、EVで長距離を移動するとなると、今はまだ充電のことを考えながら走らないといけません。
だからこそ、充電インフラをしっかりと整備していくべきです。
2035年には日本は新車でのガソリン車の販売規制を予定しています。今のうちからEV充電器を設置して備えておく必要があります。少なくとも自分が住んでいる集合住宅にはEV充電器がないと困りますよね。
ユーザーの利便性を考えると6kW
市川さま
一番の魅力は「6kWの出力」という高いスペックです。
実は、EV充電器設置にあたり、競合他社7社ほど比較検討しました。その際に軸としていたのが性能、コスト、実績の3つです。コストの低さや設置台数全国No.1という実績にも惹かれましたが充電器自体の性能の高さが1番の魅力でした。
市川さま
今のEVのバッテリー容量から逆算すると3kWでは充電時間がかかり過ぎてしまいます。さきほども触れましたが、EVのバッテリー容量は今後さらに大きくなっていくでしょう。設置してから数年単位で使い続けることを視野にいれれば、出力は高い方が良いはずです。そうでないと不便です。
市川さま
いえ、急速充電は逆に充電スピードが早すぎてしまい、家で充電するのには向いていません。
集合住宅の場合は、EV充電を譲り合って使うことになるので、充電が完了すればクルマを充電スポットから別の場所に移動させなければいけません。充電スピードが早ければ、プラグを繋いですぐにまた駐車場に戻ってこないといけませんから、自宅での運用には不向きだと判断しました。
「これを機にEVに買い換える」と反響があった
市川さま
設置してからすぐに、住民の方から「これを機にEVに買い換える」という声が複数ありました。良い反響だと思います。こちらとしては、もう設備はあるのでいつでも大歓迎です。
今後は、需要に合わせた増設も考えており、今のところは2台増設できるように準備しています。駐車場は30台駐車可能ですが、今後は最大3分1の7〜8台までは設置できるように体制を整えています。
一般開放しても駐車場には12台分の余裕を持っているので、これから利用者が増えていくのが楽しみです。
地域のランドマークになるようなマンション
市川さま
地域のランドマークになるようなマンションを目指して作りました。
リゾートマンションに近い雰囲気で、高級感あふれる造りになっています。テラスは8畳あり、テーブルなどを置いて食事はもちろん、リモートワークの方はテラスで仕事ができます。
また、1LDKでも60平米くらいで実質2LDK以上の広さがあり、部屋そのものが空間・スペースを持っていると考えています。
おうち時間が増えるコロナ禍にも選んでよかったと思っていただける作りになっています。おかげさまで、昨年度には最優秀デザイン賞をいただくことができました。
付加価値の向上として期待している
市川さま
EV充電器の設置を機に「Grace Court YAMATO」のことを知った方もいて、「付加価値」になっていると実感しています。今後も付加価値の向上の一環として期待をしています。
また、すでに住民の方から「EVに買い換える」と言っていただいたように、EV充電器があることでEVの普及に繋がれば嬉しいです。